三菱エコキュートの代表的なエラーコードとは？原因や対処法などを解説！

三菱エコキュートは、省エネ性が高く、高機能な上にタンク容量の種類も豊富で幅広い世帯に設置できることから人気があります。
そんな三菱エコキュートを利用する中で、リモコンに「C○○」といったエラーコードが表示されることがあります。
エラーコードが表示された場合、エコキュートの何かしら異常があるサインなので、原因を特定して対処しなければなりません。
そこで今回は、三菱エコキュートの代表的なエラーコードの意味や原因、対処法についてご紹介します。
エラーコードを解除する手順や修理が必要なタイミング・注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

三菱エコキュートの代表的なエラーコード一覧・その意味

三菱エコキュートでは、異常が発生した際にリモコンにエラーコードが表示されます。
そのエラーコードは種類が多いため、今回は代表的なエラーコードの種類とその意味を一覧でご紹介しましょう。

※上記は2024年5月時点のエラーコードであり、今後変更される可能性があります。詳しくは、三菱エコキュートの取り扱い説明書をご覧ください。

三菱エコキュートの代表的なエラーコードが表示される原因・対処法

コードごとにエラーが発生している原因は異なります。
そのため、原因ごとに適切な対処を行い、エラーを解消していきましょう。
上記でご紹介したエラーコードごとの原因と対処法は以下のとおりです。

103/120/121/201/C03/C20/C21/C30/ P16の原因・対処法

ヒートポンプ配管内で水が正常に循環できておらず、沸き上げ不良が起きている可能性が高いです。
エラーが表示される原因には、以下の理由が挙げられます。

1. タンク内のエア抜き不足や異物の混入（設置した直後の場合）
2. 止水栓が塞がれている、配管の潰れ・詰まり、配管の逆接続などの影響で循環不良が起きている
3. 気温の低下による配管の凍結

①の場合、エア抜き運転や再運転によって解消される可能性があります。
②の場合、循環を妨げる原因を特定し、解消することでエラーが消える可能性があります。
配管の潰れや逆接続などは個人で対処するのは難しいので、点検・修理の依頼をしましょう。
③の場合、配管の凍結が解けるのを待ち、エラー解除を行ってください。

U00の原因・対処法

貯湯タンクに45℃以上のお湯が給水されている場合に表示されます。
太陽熱によって給水配管が温まったことで、一時的にエラーが表示されることもあります。
このコードが表示された場合、蛇口からしばらくお湯を放出することで給湯配管の温度がさがり、エラーが解除される可能性があるので試してみてください。

U19の原因・対処法

ヒートポンプ配管内で循環不良が生じている際に表示されます。
まずは、貯湯ユニットとヒートポンプユニットに水が供給されているのか確認しましょう。
水が供給されていない場合、貯湯ユニットの電源を切り、すべての蛇口を締めます。
そして、機器を満水状態にした上で電源を入れて、エア抜き運転をしましょう。
水が供給されている場合もヒートポンプ内に残った空気が循環不良の原因となっている可能性があるので、エア抜き運転を行いましょう。
他にも配管潰れ・詰まり、逆接続、凍結など循環に影響を与える症状がないか確認してみてください。

U29の原因・対処法

設置後に表示されやすいエラーコードで、試運転湯張りが正常で完了していないことが主な原因です。
お風呂の栓が抜けていたり、緩んでいたり、浴槽アダプターにつまりがないか確認して、ふろ自動スイッチを再度押してください。
蛇口からお湯が出ない場合、給湯配管専用の止水栓が閉じている可能性があるので、そちらもチェックしておきましょう。

U31の原因・対処法

スマート機能を使用する際、浴槽栓の閉止が確認できない際に表示されます。
浴槽栓に異物が詰まっていることで浴槽栓の閉止ができない場合があるので、異物を取り除き、手動で浴槽栓を閉めてください。

P05の原因・対処法

お風呂の湯張りに異常がある時に表示されます。
蛇口からお湯が出ない場合、タンク内に水がなかったり、給水配管専用の止水栓が閉じていたりする可能性があるので、それを解消することで正常にお湯張りができるようになります。
浴槽アダプターにゴミが溜まっている場合は、それを取り除くとおふろ自動のボタンを押すことでエラーは解除されます。

P01/P20/P21の原因・対処法

蛇口・シャワーから設定したお湯が出ない、または給水配管専用の止水栓が閉じている場合に表示されます。
冬季は配管の凍結によって貯湯タンクに給水されず、エラーが出ることもあります。
止水栓が閉じているだけなら、それを開けることで解消されます。
凍結も解けた後にエラー解除を行うことで解消されるでしょう。
ただし、設定温度でお湯が出ない場合、給湯温度を調整する部品に不具合が生じている可能性があり、その場合は修理が必要です。

P37の原因・対処法

ふろ自動でのお湯張り・追い焚きに異常がある際に表示されます。
三菱エコキュートを使用しはじめて1週間以内であれば一時的なエラーと考えられるので、エラー解除を行いましょう。
冬場は配管の凍結が原因となっていることもあるので、凍結が解除されるまで待ってください。

P60の原因・対処法

キラリユキープの使用中にUV-LEDユニットが点灯していない状態の時に表示されます。
この場合、個人では対処ができないため、キラリユキープモードをオフにした上でメーカーや業者に点検と修理を依頼しましょう。

H10の原因・対処法

貯湯ユニットとヒートポンプユニットの間で、正常に通信が行われていない場合に表示されます。
こちらも個人で対処は難しいので、点検・修理を依頼しましょう。

F08の原因・対処法

貯湯ユニットの内部で水漏れを検知した場合に表示されます。
ユニットの故障だけではなく、大雨や積雪の影響で水滴がユニット内に侵入することで、水漏れだと勘違いして表示されるケースもあります。
このコードが表示された際は、給水配管専用の止水栓を閉じて、速やかに点検・修理を依頼してください。

エラーコードを解除する手順

三菱エコキュートでエラーコードが表示された時、エラー解除をすることで正常に使えることがあります。
そのため、エラーコードが表示されたら以下の手順で解除できるかどうか試してみてください。

リモコンを操作

リモコンの「給湯温度▼」ボタンと「日時設定」ボタン、または「タンク内湯温表示スイッチ」を同時に5秒間長押しすることで、エラーコードが解除されます。

エコキュートを再起動する

上記の方法でエラー解除できれば問題ありませんが、エラーが出続ける場合は再起動しましょう。
再起動の方法は、漏電遮断器をオフにして1～2分程経過したら、再びオンに戻すだけです。
再起動後、エラーコードが非表示になればエラーの解消となります。

三菱エコキュートの点検・修理をするケース・タイミング

エラーコードの中には個人で対処できるものもありますが、点検・修理が必要なケースもあります。
ここで、プロに点検・修理を依頼するべきケースやタイミングをご紹介します。

エラーコードが再度表示される

エラーコードが表示される原因を突き止めて対処しても表示が消えない、頻繁にエラーコードが出るという症状があれば、一度点検してもらった方が良いでしょう。
根本的な原因を解決することで、エラーコードが再度表示されることはなくなります。

E・F・H・Pから始まるエラーコードが表示される場合

E・F・H・Pから始まるエラーコードは、貯湯ユニットやヒートポンプユニットなどに異常が発生しているケースが多いです。
原因を確認してもわからない、エラー解除を行っても再表示される場合、不具合や故障を疑って点検・修理を依頼しましょう。

3年に1回を目安に点検を依頼する

三菱エコキュートに不具合があるかないかに関わらず、3年に1回を目安に点検を依頼するのがおすすめです。
エコキュートの一部部品は消耗品であるため、定期的な交換をすることでエラーが起きるリスクが減り、長持ちさせることができます。
また、点検時に問題が見つかればすぐに対処できるので、故障の防止につながります。

まとめ

今回は三菱エコキュートの代表的なエラーコードをご紹介しました。
エラーコードは数が多くすべて覚えることは難しいので、リモコンに表示されたら取り扱い説明書から意味や対処法を確認するようにしましょう。
対処法やエラー解除を試してみたものの表示が消えない時は、故障している可能性が高いので、速やかにメーカーや設置業者などのプロに相談してください。
長持ちさせるためにも、定期的にメンテナンスすることも心がけましょう。

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