大手総合電機メーカーとして知られる三菱電機では、エコキュートの開発・販売も手掛けています。
エコキュートというと「どこの企業でも似たようなもの」とイメージする方も多いです。
しかし、実際にはそれぞれの製造元によって特徴が異なっているため、エコキュートを導入する際にはどの製造元・モデルを選ぶかも重要となります。
そこで今回は、三菱電機が手掛ける「三菱エコキュート」の特徴についてご紹介します。
三菱エコキュートの選び方やおすすめモデルも併せてご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
三菱エコキュートの特徴
まずは三菱エコキュートの特徴をご紹介していきましょう。
三菱エコキュートには様々な機能が備わっており、ただお湯を沸かすだけでなく快適に使用できる工夫が施されています。
例えば、「バブルおそうじ」機能は毎日の入浴で汚れやすい風呂の配管を自動的に洗浄してくれる機能です。
浴槽の栓を抜くだけで自動的にバブル洗浄を行ってくれます。
発生する泡は約0.1mmのマイクロバブルであり、細かい泡が配管にこびりついた汚れも吸着する仕組みです。
洗浄剤を使わずに配管をきれいにでき、いつも清潔なお湯でお風呂を楽しめるでしょう。
また、このマイクロバブルは掃除の時だけでなく、お風呂に入っている時も「ホットあわー」機能によって発生させることが可能です。
マイクロバブルをお湯の中に発生させることで全身を細かい泡が包み込むようになり、肌に潤いをプラスしてくれます。
ただし、ホットあわー機能を使用するためには別売りの専用アダプターや空気チューブセット、保温材が必要となるため注意が必要です。
他にも省エネ機能として「わきあげ制御」や「節電モード」、「アシスト湯はり&ヒートポンプ保温」などがあり、これらの機能をうまく活用することで節水・節電に役立ちます。
三菱エコキュートには保証制度も用意されています。
電気給湯器本体は2年間、熱交換器・コンプレッサーは3年間、タンクは5年間の無償保証付きです。
また、延長保証制度として保証料を負担すると、メーカー保証期間+延長保証期間として10年間・8年間または5年間保証してもらうことができます。
大手電機メーカーだからこそ実現できる手厚い保証制度です。
三菱エコキュートのオススメモデル
三菱エコキュートは主に4つのシリーズが存在します。
- Pシリーズ
- Sシリーズ
- EXシリーズ
- Aシリーズ
中でもおすすめなのは、最高峰モデルのPシリーズです。
ここではPシリーズについてご紹介します。
Pシリーズは角型のフルオートタイプで、三菱エコキュートにおけるほぼすべての機能が搭載されています。
その中でPシリーズのみが搭載している機能が「ホットりたーん」です。
ホットりたーんは入浴後にリモコンの「ぬるく」ボタンを3秒押すだけで、まだ温かい残り湯の熱を回収し、タンクへと戻すことができます。
お風呂の熱を再利用でき、翌日分のお湯を沸かす際に使われるため光熱費の節約も可能です。
また、エコキュートでも水圧が落ちにくく、2ヶ所の同時給湯や3階でのシャワー使用も可能な「ハイパワー給湯」も備わっています。
パワフルな水圧でシャワーを利用できるため、水圧が気になる方にもおすすめです。
他にも以下のような機能が搭載されています。
- フルオートW追いだき
- キラリユキープPLUS
- バブルおそうじ
- おそうじ湯はリンク
- スマートリモコン
- 省エネ制御
- MyMU
- あったかリンク
そんなPシリーズはタンク容量が370リットル(3~4人用)、460リットル(4~5人用)、550リットル(5~7人用)から選べます。
Pシリーズには一般地向けだけでなく、寒冷地向けも用意されており、寒さが厳しい地域にも対応しやすくなっています。
三菱エコキュートの選び方
三菱エコキュートの中からどのモデルにしようか選ぶ際は、以下のポイントをチェックしながら検討してみてください。
設置場所の広さ
三菱エコキュートは屋外だけでなく、屋内にも設置することが可能です。
屋内に設置する場合は万が一の水漏れを防ぐために、エマージェンシーストップ機能が搭載されたモデルを選ぶようにしましょう。
設置する場所の広さに応じて、選ぶモデルが変わってきます。
例えばスペース的に余裕があれば角型タイプの設置がおすすめです。
場所に余裕があまりない場合は、薄型タイプを選びましょう。
三菱エコキュートの「コンパクトエコキュート」や「エコキュートライト」は小容量ではあるものの、設置スペースを気にせずに置けます。
ワンルームマンションにも設置できるタイプです。
家族の人数とお湯を使用する量
三菱エコキュートのタンク容量は全部で5種類が用意されています。
タンク容量 | 家族人数 | 使用量の目安 |
550リットル | 5~7人 | 浴槽湯はり1回+シャワー7回+洗面・キッチン245リットル |
460リットル(430リットル) | 4~5人 | 浴槽湯はり1回+シャワー5回+洗面・キッチン175リットル |
370リットル | 3~4人 | 浴槽湯はり1回+シャワー4回+洗面・キッチン140リットル |
300リットル
180リットル(コンパクトエコキュート) |
2~4人 | 浴槽湯はり1回+シャワー3回+洗面・キッチン105リットル |
180リットル(エコキュートライト) | 1~2人 | 浴槽湯はり1回+シャワー2回+洗面・キッチン70リットル |
お湯の量は浴槽のサイズやシャワーの使い方によって異なるものの、上記が目安になります。
家族の人数やどれくらいお湯を使用するかによって、タンク容量を決めましょう。
給湯スタイル
三菱エコキュートの給湯スタイルは基本的に自動風呂給湯となりますが、それ以外にも給湯専用タイプが存在します。
給湯専用タイプはお湯を張る際に蛇口を開いてお湯を貯めるタイプです。
手動にはなりますが、毎回好みの湯量に調整できます。
三菱エコキュートの自動風呂給湯も細かく3つの機能から好きなタイプを選べます。
「フルオートW追いだき」は人気のフルオート機能に加えてマイルド&急速の追いだき機能がプラスされています。
マイルド追いだきは入浴しながら温度を上げたい場合でもお湯の温度が高くなり過ぎないため、子どもや高齢者が入浴している最中でも安心です。
また、素早く温め直したい時に便利なのが急速追いだきになります。
Pシリーズであれば約9分でお風呂のお湯を温められます。
他にも「フルオート追いだき」と、湯張りだけ自動で行える「エコオート」から選べます。
欲しい機能
三菱エコキュートは様々な機能が充実していますが、モデルやシリーズによって対応している機能が異なります。
先ほどご紹介したPシリーズはほとんどの機能が備わっています。
高機能型のSシリーズもPシリーズと同様にほとんどの機能が備わったモデルもありますが、コンパクトエコキュートの場合はバブルおそうじ機能以外の機能が使えない場合も多いです。
寒冷地向けのモデルはPシリーズでもおそうじ湯はリンク機能が備わっていません。
このように、モデルによって同じシリーズであっても搭載する機能が異なっているため、三菱エコキュートを選ぶ際は必ず欲しい機能がきちんと備わっているかどうかを確認するようにしてください。
まとめ
今回は、三菱エコキュートの特徴と選び方、おすすめモデルをご紹介してきました。
三菱エコキュートは発売を開始してから20年以上の実績があり、快適で省エネ効果も高いエコキュートを作り続けています。
本体には2年間無償で交換などを行うメーカー保証も備わっているので安心です。
充実した機能を兼ね備えた三菱エコキュートですが、それぞれのモデルによって搭載されている機能に違いがあります。
タンク容量や設置する場所も加味した上で、どのモデルが一番家族にとって適切なのか慎重に検討してみましょう。
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